おそらく知っている人は限られるだろう。
郡上八幡から飛騨へ抜ける道中に、ぽつんとたたずむ五平餅屋さんがあることを。
90歳を迎える女主人が営むその店は1日限定30本。
朝8時頃から営業開始し瞬間に売り切れる店なのだ。
ここの五平餅の特徴はまずその大きさ。
通常の小判型と違い、丸くて分厚い。
味噌とごまだれの2種があるのだが、1つ食べるとおそらくご飯2膳分くらいはあるだろうかというほどのボリュームなのだ。
1本400円。
手間を考えると間違いなく赤字だ。
おばあちゃんはもう常連さんと遠くから来る人のためだけ、笑顔のためだけに営業しているという感じで、お金もうけのにおいは一切しない。
雪深い場所なので、時期によっては営業できないらしいが、1生に1度はぜひ食べてほしいものの1つ。
秘境飯のカテゴリーに入る。









